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「手段」になってしまう危険 ~カントの教え

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おはようございます!

 

手段であったはずのものが目的になってしまう。そんなことを経験した事がある方は少なくないと思います。例えば、お店のポイントカードを使うことによって会員カードを使えば○%ポイントが付く、500ポイントたまったら豪華景品と交換、なんてサービスで本来買い物をする付加価値を得られるサービスで、「買い物」よりも「豪華景品」を貰う事が目的になってしまって、いらない物まで買ってしまう、なんてことは往々にしてあります。かく言う私も、会員でいくらか安くなるので遠くのガソリンスタンドまで行ってしまったり(笑)。まあ、ポイントためたり、顔なじみの店員にサービスを受けるというのはそれはそれで楽しいので、決して無駄なことではないとは思いますけどね(笑)。

 

人間と言うのは、やはり感情のある生き物なので、「得だから」「安いから」なんて理由ばっかりで物事を決めていては成り立たない事も多いですからね。ちょっとくらい高くても「店員さんと顔なじみだから」「もう10年通っているから」なんて人間らしい付き合いも、ときには必要なのではないかと思います。昨今、チェーン店や激安量販店が多くなり、画一的なサービスに定型文の接客が多く、なかなか人情味のあるお店で買い物が出来なくなっているのは寂しい限りです……。

今日は「手段」と「目的」について考えさせられた名言をひとつご紹介いたします。

 

あらゆる事物は価値を持っているが、人間は尊厳を有している。
人間は、決して目的のための手段にされてはならない。

 

ドイツ観念論哲学の祖とされるカント*1の名言です。

近代化された社会では均一化されたサービスや品質が提供できるようになり、日本に限らず世界中どこへいっても同一のサービスや商品を手に入れられたりします。そこには効率的で合理的なシステムが構築されていて、サービスを受ける消費者にとってはメリットも多く、安心感もあります。出張先や旅行先など、見知らぬ土地で24時間営業のコンビニのおかげで、汚れてしまったシャツのかえが買えたり、到着が遅くなってしまって晩御飯にありつけなくなりそうな時にチェーンのラーメン店のおかげで晩御飯にありつけたり、そんな経験をされた方も多いでしょう。

 

しかし、マニュアル化されてしまったサービスでは、労働者が独自に考えたサービスを安易に提供する事は許されず、そこで働いている人が「手段」にされがちです。コンビニで定型文のように、

「お弁当温めますか?

なんてお客さんに聞いてしまい、

「お寿司はふつう温めないだろ!」

なんてお客さんに怒られたり、ファストフード店で

「こちらでお召し上がりですか?」

なんて聞いて

「ハンバーガー20個も食うわけないだろ!」

なんて少年野球のコーチのようなお客さんに怒られたり、なんて光景を目にする事があります。

これらは、均一化されたサービスを提供するために人間が「手段」にされてしまっている良い例ではないかと思います。社内規則やルールがある以上、労働者は独自の判断で勝手なサービスを行う事が難しかったりしますが、思考が停止して「心」のない人間らしくないサービスを受けたりすると、少し悲しくなります。私自身も「手段」となってしまわないように日々精進しなければ、そう思わされた名言をご紹介いたしました。

それでは皆さん、今日も良い一日をお過ごしください!

 

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*1:イマヌエル・カントは、ドイツの哲学者、思想家。プロイセン王国出身の大学教授である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらす。 ウィキペディアより

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